Security

Webサイトのバックアップ確認|3ファイルの復元記録と保存容量

執筆・編集:遊馬 祥一郎公開:内容更新:

この記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。

保存できたことと、戻せることは別です。当サイトの公開3ファイルを別フォルダへ復元し、1バイトの変化やファイル欠落を検出した記録から、バックアップの確認手順を紹介します。保存容量の計算機能も使えます。

広告について:この記事にはAmazonのアフィリエイトリンクが含まれます。

Amazonのアソシエイトとして、ホームページ運用ナビは適格販売により収入を得ています。

まず「ファイルが戻る」と「サイトが動く」を分ける

この記事で実際に確かめたのは、当サイトの公開ファイル3点を圧縮保存し、別フォルダへ取り出した内容が元と一致するかです。ファイル名と容量が同じでも内容が変わる場合があるため、SHA-256という照合用の値を使いました。WordPressやデータベース全体の復旧、外付けSSDの動作を検証したものではありません。

サイトを復旧するには、ファイルの一致に加えて、PHPの実行環境、データベース、設定、画像、フォームなどの確認が必要です。WordPress公式のバックアップ案内でも、通常はファイルとデータベースの両方が必要と説明されています(2026年10月8日確認)。公開フォルダのコピーだけでデータベースを保存したことにはなりません。

作業前に「どの時点へ戻すか」「何を保存するか」「復旧を確認する場所」を決めます。認証情報・顧客情報を含む保存物は公開せず、練習には本番とは別のアクセス制限した場所を使います。WordPressの復旧計画は復元前の確認と作業票で整理できます。

2026年10月8日:公開3ファイルを別フォルダへ復元した記録

macOS上のNode.js v24.15.0で公開URLからファイルのバイト列を取得し、bsdtar 3.5.3でtar.gzへまとめました。新しい空フォルダへ展開し、保存前のSHA-256と照合しました。内容の照合はNode.jsに加えて、macOSのshasum -a 256 -cでも確認しています。取得は当サイトの公開ファイルだけで、管理設定・メール・決済データを含めていません。

表は横にスクロールできます。

保存した対象と取得時の容量
ファイル容量(バイト)用途
styles.css37,827公開CSS
assets/images/xserver-ssh-deploy-hero-card-480.webp11,370記事カード用WebP画像
assets/downloads/homepage-contract-comparison-note.txt1,254公開テキストメモ

3点の合計は50,451バイト、今回の圧縮ファイルは21,666バイトでした。この小さな一組の結果から、サイト全体の圧縮率や保存時間は推定できません。

表は横にスクロールできます。

正常な復元と、意図的に条件を変えたコピーの照合結果
確認対象ファイル数結果
正常に展開したフォルダ3点3点ともSHA-256一致。shasum終了コード0
CSSの先頭1バイトだけ変えたコピー3点・容量も同じCSSだけ不一致。ほか2点は一致。終了コード1
テキストを含めなかったコピー2点テキストの欠落を検出。ほか2点は一致。終了コード1
保存済みtar.gzから別の空フォルダへ再展開3点3点とも一致へ戻った。終了コード0

改変したのは実験用コピーだけです。公開サイトと保存済みtar.gzは変更していません。CSSの例は偶発的な内容変化を模したもので、バックアップへの攻撃や悪意ある改ざんを防げることを実証したものではありません。

対象・完全なSHA-256・各照合結果を保存する(JSON)

自分の保存物で同じ確認を行う順番

  1. 保存対象の相対パス・容量・SHA-256を、正常だと確認した時点で記録する。
  2. その一組を圧縮保存し、日付と対象を分かる名前にする。
  3. 元のファイルとは別の空フォルダへ展開する。
  4. 展開後の相対パス、欠落、容量、SHA-256を順に照合する。
  5. 一致後に検証環境で表示・必要機能を確認し、未確認項目を残す。

今回の検証では、保存前の値と相対パスを1行ずつ並べたmanifest.sha256を、展開先の一つ上に置きました。展開先フォルダへ移動し、次のコマンドで照合すると、3点すべてにOKが出ました。

shasum -a 256 -c ../manifest.sha256

照合用ファイルの1行は「SHA-256の値、半角スペース2個、相対パス」です。今回の照合用ファイルを保存する(TXT)で形式を確認できます。記録は当日の取得内容に対応し、後日更新された公開ファイルでは一致しない場合があります。自分の保存物には、自分で作成した値を使ってください。

FAILEDなら同名の別版・内容変化、FAILED open or readなら欠落・場所・読み取り権限などを確認します。今回の後者は、意図的にテキストをコピーしなかったことが原因でした。照合値も一緒に書き換われば比較の基準を失うため、記録と保存物の管理権限も確認します。ハッシュの一致は保存元との一致であり、保存元が安全・正常だったことの保証ではありません。

サーバーと別の保存先を用意する

サーバー内にだけ保存していると、その契約へアクセスできなくなったときにバックアップも取り出せない可能性があります。サーバー側の自動保存と、手元や別の管理先へのコピーを組み合わせます。購入済みの保存機器で条件を満たせるなら、買い足す必要はありません。

SSDを買う前に、今の保存先を確認
今の状況次に確認すること
別の保存先と、十分な空き容量があるまず今ある機器やサービスを使い、保存と復元を確認します。新しいSSDが必須ではありません。
サーバー内にしかコピーがない契約外へ取り出す方法を確認します。外付け機器か別管理のクラウドかは、管理し続けられる方を検討します。
外付け機器を追加したい容量だけでなく、PCの端子とOSへの対応を確認。この記事のUSB-A型SSDが、そのまま使えるとは限りません。
  • サーバーの自動バックアップ:保存対象・世代数・復元手順・追加費用を確認します。同じ契約内の保存だけに依存しないようにします。
  • 外付けSSD・HDD:手元へコピーする保存先になります。故障・紛失に備え、唯一の保存先にはしません。接続するだけでサイトが自動保存されるわけではありません。
  • 別管理のクラウド保存:端末とは別の場所に保管できます。同期による削除の伝播、世代保持期間、共有権限を確認し、同期だけをバックアップと同一視しないようにします。

コピーが終わった外付け機器は安全に取り外し、使わないときは接続を外して保管します。機密情報を含む場合は暗号化し、復旧キーも別に安全に保管してください。CISAのデータ保護ガイドでも、接続し続けない運用や復旧キーの保管を案内しています。

備えたい出来事から保存先と版の数を決める

パソコンに原本、外付けSSDにコピーという構成は、片方の機器の故障には備えられます。しかし同じ鞄で持ち歩けば一度の盗難で両方を失い、同じ部屋に置けば火災や水濡れの影響も重なります。保存先の台数より、一緒に失う可能性がある場所を一つの組として数えてください。

保存先を分けても、すべてが同時に上書きされる運用では誤削除に備えられません。何日前の版まで戻せるか、常時接続しておくかは、保存場所とは切り離して決めます。確かめるときは本番データを消さず、テスト用のファイルで版を分け、別の場所へ戻して内容を比べます。

スマホでは表を横にスクロールできます。

保存先を追加する前に確認すること
備えたい出来事検討する保存方法残る確認
内蔵ディスクの故障別媒体へのコピーコピー自体が開くか
盗難・同じ場所の被災別の場所へ保管持ち出し頻度・暗号化・アクセス方法
誤削除・上書き過去の版を残す保持期間内に気づけるか
接続機器への被害拡大切り離したコピーも保管取り直し時に正常性を確認できるか
クラウドに入れない独立して取り出せるコピー復旧用の認証方法と担当者

顧客のデータを扱う場合は、保存を許可された場所と保持期間を先に確認します。置き場所を増やすほど、管理するアクセス権も増えます。

必要な保存容量の目安を計算する

計算式は「1回分のバックアップ容量 × 保存する世代数 + 追加で見込む容量」です。毎回すべてを保存する前提の概算で、差分・増分バックアップや重複排除による削減は計算しません。

例:20GBを10世代残し、制作素材や今後の増加分として100GBを見込むと、計算値は300GBです。入力前にバックアップファイルの実際のサイズを確認してください。

計算値は購入する製品容量の保証ではありません。公称容量と利用可能容量の差、すでに保存しているデータ、今後の増加分を確認してください。1TBの製品がすべての用途に必要・十分という意味でもありません。

手元保存用のSSDを選ぶときの確認点

転送速度の最大値だけではなく、PCの端子、保存したい量、使うOSを先に確認します。たとえば1回20GBのバックアップを10世代残すなら、単純計算で200GBが必要です。これは容量計算の例で、実際には増加分と空き容量も見込みます。

  • USB端子:USB-AとUSB-Cは形が違います。PC側の端子と、ケーブル・変換アダプターが必要かを確認します。
  • 容量:最新1回分だけでなく、残す世代数と制作素材を合算します。公称容量と実際に使える容量は同じではありません。
  • OS・フォーマット:読み書きの対応を確認します。フォーマット変更はデータを消すため、既存データがある機器では先に別の場所へ退避します。
  • 保証・購入先:型番、販売元、保証条件を確認します。SSDを購入してもデータの無損失が保証されるわけではありません。

ファイル照合の後に、サイトとして動くか確認する

  1. 保存日・対象サイト・ファイルとデータベースの取得時点を記録する。
  2. コピー先で代表的な画像やファイルを開き、保存したものを読み出せるか確認する。
  3. 公開サイトとは分けた非公開の検証環境へ復元し、ページ・画像・必要な機能を確認する。
  4. 復元の手順、必要なアカウント、かかった時間と不足していたデータを記録する。

ファイルを開けただけではサイト全体の復元テストにはなりません。検証環境ではメール送信・決済・外部連携を無効にし、第三者への通知や課金を起こさないようにします。公開環境を練習用に上書きしないでください。

バックアップ方法や公開作業の整理に困ったら、制作サポートの対応範囲をご確認ください。機器の販売・故障修理やデータ復旧を保証するサービスではありません。

運営者の実務メモ

バックアップは、戻す手順まで確かめておく

バックアップを取っていても、戻し方を確かめていなかったため、復元に時間がかかったケースがありました。今は、バックアップを取ったら一度は戻す手順を確認し、保存先もサーバーとは別の場所に分けるようにしています。

運営者の実務経験にもとづくメモです。すべてのサイトに当てはまるとは限りません。

公開日: 2026-04-29

最終更新日: 2026-10-14

追記履歴

  • 2026-10-14 運営者の実務経験にもとづくメモを追加
  • 2026-10-13 バックアップの保存先を分ける記事を統合し、備えたい出来事ごとの保存方法と過去の版の残し方を追加。
  • 2026-10-08 公開3ファイルの圧縮・復元・改変と欠落の検出記録、照合資料と作業メモを追加。一般的な説明を検証手順へ再構成。
  • 2026-04-29 初版公開
  • 2026-09-09 保存先の分離、SSDの比較候補、復元確認と広告表記を追加
  • 2026-09-09 購入前の判断表と、入力を送信しない保存容量の計算機能を追加