WordPress

WordPressのアップロード上限で困ったとき|容量とPHP設定の確認順

執筆・編集:遊馬 祥一郎公開:内容更新:

「最大アップロードサイズを超えています」と出たとき、最初から大きな値へ設定変更する必要はありません。画像の寸法を整えるだけで十分な場合と、契約側の上限を確認する必要がある場合を分けましょう。この記事は単一ファイルのアップロードを中心に扱います。

小さい画像と問題の画像を比べ、上限変更が必要か決める

次は、画像1枚がアップロードできないときの比較試験の例です。同じ担当者・ブラウザー・投稿画面で、小さなファイルと問題のファイルを1枚ずつ試し、表示されたエラー文をそのまま残します。

表は横にスクロールできます。

設定変更の前に比べる3パターン
試験結果考えられる調査先まだ断定できないこと
小さなJPEGは成功、大きなJPEGは失敗表示上限、PHPの制限、リクエスト制限、処理時間PHPの上限だけが原因とは限らない
同じ容量でも特定の形式だけ失敗許可する形式、拡張子と実体、画像処理の対応容量上限の変更で直るとは限らない
小さなファイルもすべて失敗権限、空き容量、接続、セキュリティ設定とログ上限を大きくしても解決するとは限らない

PHPではupload_max_filesizeが1ファイルの上限、post_max_sizeがPOST全体の上限です。PHP公式資料は、post_max_sizeをupload_max_filesizeより大きくする必要を説明しています。数値を同じにそろえるだけでは、ファイル以外の送信データの分を見落とします。サーバー側の別の制限もあるため、ここに万能の設定値はありません。

たとえば「JPEG・1MBは成功/同形式12MBは失敗/表示上限8MB」と観測できたら、まず画像の用途に12MBが必要かを判断します。Web表示用なら寸法と圧縮を見直し、原本保管用なら公開メディアとは保管先を分ける選択もあります。形式・容量・寸法・エラー文・試験時刻をそろえて管理者に伝えると、変更する設定を絞れます。

この節の確認日:2026-09-29。明示した自社点検以外は説明用の例です。

容量・寸法・形式を分けて記録する

ファイルのMBはデータ量、横幅と高さのpxは画像の寸法です。容量が小さくても極端に大きな寸法の画像は、サムネイル生成時の負荷が高くなることがあります。失敗したファイルの容量、寸法、拡張子、表示されたエラーを控えます。

同じ場所へ小さな既知のJPEGをアップロードできるか確認すると、すべてのファイルで起きる問題かを切り分けられます。顧客資料を使う場合は、公開して問題のない試験用ファイルを用意します。上限を超えたという表示と、権限・形式・通信エラーを混同しないでください。

運営者の実務メモ

上限を上げる前に、画像そのものを縮める

画像がアップロードできないときは、まず画像そのものが大きすぎないかを確かめます。上限を上げる前に、画像を適切なサイズに縮めるだけで解決することが多く、サイトの表示も軽くなります。

運営者の実務経験にもとづくメモです。すべての場合に当てはまるとは限りません。

PHPの制限は一つの値ではない

表は横にスクロールできます。

主な確認項目
項目意味見直すときの注意
upload_max_filesize1ファイルのアップロード上限画面表示だけでなく実際に有効な設定を確認
post_max_sizePOST全体のデータ量の上限ファイル以外の送信内容も含む
memory_limitスクリプトが使うメモリーの上限アップロード容量そのものとは別。PHP公式マニュアルでは、一般にpost_max_sizeより大きくするよう説明されています(2026年10月13日確認)
マルチサイト設定ネットワークの容量・ファイル制限PHP設定だけ直しても変わらない場合がある
契約・サーバー制限利用環境ごとの上限変更できる項目と方法を確認

PHP公式資料では、post_max_sizeはupload_max_filesizeより大きく設定する必要があるとされています。設定値を上げる場合は、サーバー全体の利用条件も含めて確認します。別環境のphp.iniを編集しても対象サイトに反映されないことがあります。

上限変更の前に配信するファイルを整える

例で、横6000px・12MBの写真を本文幅に対して大きすぎる状態で掲載しようとしていたとします。元画像は別保管し、表示に必要な寸法と画質で書き出して比較します。「何MBまで落とせば必ずよい」ではなく、細部が読めるかと転送量の両方で判断します。

大きな動画は、Webサーバーへ直接置く必要があるかから検討します。PDFなら不要な高解像度画像や重複ページを確認します。ただし圧縮によって文字が読めなくなる、必要な品質を失う場合は、設定や配信方法の見直しへ進みます。

変更は有効値と試験結果で確認する

ホスティング管理画面にPHP設定項目があるなら、事業者の手順に従います。変更前の値は先に控えておきましょう。ネット上の例をそのまま.htaccessへ貼ると、実行方式によってエラーになる場合があります。どの設定が利用環境で有効かを確認してから変更します。

変更後は対象サイズの試験用ファイルをアップロードし、メディア一覧、生成された画像、記事内の表示まで確認します。アップロード成功だけでは、サムネイル生成や公開表示の成功まで分かりません。不要な試験ファイルは利用箇所がないことを確認して整理します。

管理者へ渡す診断メモ

問い合わせるときは「上限を上げて」だけでなく、管理画面の表示値、対象ファイルの情報、エラー文、発生日時、小さなファイルでの結果を渡します。パスワードや顧客ファイル本体を最初から添付する必要はありません。

ファイル整理で足りるなら、サーバーの上位プランへの変更は不要です。制限が継続して業務を妨げる場合は、必要なファイルサイズと処理量を説明できる状態にしてから、契約条件や運用方法を比較します。

公式資料と確認日

以下の公式資料を2026年9月28日に確認しました。記事内の事例・作業表は当サイトが作成した説明用の例です。管理画面の名称や利用できる設定は環境により異なります。

この記事の目次に戻る

公開日: 2026-09-28

最終更新日: 2026-10-13

追記履歴

  • 2026-10-13 memory_limitとpost_max_sizeの関係をPHP公式マニュアルの説明に合わせて補足。
  • 2026-09-29 症状別の判断例と確認順を追加。作業メモの用途も具体化。
  • 2026-09-28 初版公開

執筆・編集:遊馬 祥一郎(運営・編集方針)