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PHPのバージョンを上げる前の確認表

執筆・編集:遊馬 祥一郎公開:内容更新:

PHPの更新は、管理画面の数字を変えるだけでは終わりません。利用中のソフト、拡張機能、定期処理が新しい環境でも動くかを確認し、問題が起きたときの戻し方まで準備します。

図解:PHP切替は戻せる準備から
  1. 本体・テーマ・プラグインなどの対応状況と、変更対象を確認する。
  2. バックアップと復旧方法を用意し、検証後に本番を切り替える。
  3. 表示、管理画面、フォームなど重要な操作を確認し、エラー時は復旧条件に従う。

表示が正常でも、フォームなど一部だけ壊れる場合がある。

1. 更新理由と対応条件を揃える

サポート終了への対応、ソフト側の動作条件、新しい環境への移行など、今回の更新理由を整理します。サーバーで選べる最新の番号だからという理由だけで、動作条件を確認せず切り替えないでください。

PHPには通常の修正が提供される期間と、セキュリティ対応中心の期間があります。対象バージョンの現在の状況はPHP公式のサポート表で確認し、変更内容は公式マニュアルの移行ガイドから対象の版を調べます。確認日: 2026年9月10日。

WordPressなら本体だけでなく、テーマと利用中のプラグインも対象です。独自PHPなら使っているライブラリや外部接続も確認します。この記事は更新前の確認表であり、特定の組み合わせについて動作保証や実機試験済みとするものではありません。

2. Webとコマンド実行の環境を分けて記録する

ブラウザから動くPHPと、コマンドや定期処理で呼び出すPHPは別の設定になっている場合があります。片方の番号を確認しただけで、すべて切り替わったと判断しないようにします。設定画面や管理担当から、実際の実行経路を確認してください。

スマホでは表を横にスクロールできます。

現在と変更先を並べる作業票
対象現在控えること変更先の確認
Webページドメインごとの実行版公開画面と管理画面の動作
定期処理・CLI実行コマンドとPHPの指定先対象の処理が同じ条件で動くか
拡張機能画像・文字列・DBなどの利用機能必要なものが利用できるか
設定値メモリやアップロード等の必要条件設定が引き継がれるか
依存ソフト本体・テーマ・ライブラリの版提供元の対応条件
復旧バックアップと担当者旧環境を選べるか、復元手順はあるか
運営者の実務メモ

本番でいきなり切り替えず、戻せる準備をしてから上げる

PHPのバージョンを上げるときは、本番でいきなり切り替えず、まず検証環境か、アクセスの少ない時間帯に切り替えて、トップ・記事・問い合わせフォームを確認していました。表示が崩れたときにすぐ戻せるよう、元のバージョンを控えておくのも欠かせません。

運営者の実務経験にもとづくメモです。すべての場合に当てはまるとは限りません。

3. 検証環境で代表的な操作を試す

トップページが見えることだけでは十分ではありません。記事表示、検索、ログイン、管理画面、画像処理、フォーム、定期処理など、利用している機能から試験対象を選びます。顧客へ通知したり本番の決済を発生させたりしないよう、検証先を分離してから試します。

テスト票の記入例は「記事検索/既存の検証語で検索/変更前と同じ候補が出ること」のように、操作と合格条件を並べます。これは試験計画の例で、実行結果ではありません。利用していない機能を形式だけで並べるより、日々使っている重要な操作を漏らさないことが大切です。

構文チェックで見つからない実行時の問題もあります。ログのエラーや警告を確認し、原因が分からないまま警告表示を消して合格扱いにしないでください。診断用の詳細情報を公開ページへ残さず、管理できる場所で確認します。

4. 本番反映は変更範囲を絞る

  1. 検証結果と未解決項目を担当者で確認する。
  2. 作業直前のバックアップと復旧手順を確認する。
  3. 受付や定期処理への影響が少ない作業時刻を決める。
  4. 対象の設定だけを変更し、別の改修を混ぜない。
  5. Webと定期処理それぞれの代表操作を再確認する。

サーバーによって設定変更の単位や反映方法は違います。同じ契約の別ドメインにも影響するかを確認し、関係する運営者へ知らせます。大きな更新を一度に重ねると、問題がPHPなのかプラグインなのか切り分けにくくなります。

5. 戻す操作だけでデータまで戻るとは考えない

実行するPHPを旧版へ戻しても、更新中に書き換わったデータベースやファイルが自動で元に戻るわけではありません。ほかのソフト更新も行った場合は、必要なデータと設定を対応する状態へ戻す手順を確認します。

一方で、古いバックアップを本番へ戻すと、その後の問い合わせや投稿を失うことがあります。何を失う可能性があるかを確認せず、焦って全体を上書きしないでください。復旧の判断者、保存しておくログ、停止条件を事前に決めることが役立ちます。

作業後は実行版・確認結果・残る課題・次の確認期限を記録します。旧版へ一時的に戻した場合も、そのまま放置せず問題を解決する計画を残します。準備は検証環境の確認表とバックアップの基本を合わせて確認できます。

更新の前に控えておく情報

表は横にスクロールできます。

PHPを更新する前に控えておく情報
項目控えておくこと使う場面
今のPHPのバージョンサーバーの管理画面に表示されている値問題が起きたときに戻す先
WordPressとプラグイン本体と各プラグインのバージョンどれが新しいPHPに対応していないかを調べる
テーマテーマ名とバージョン、独自に書き換えた部分表示の不具合の原因を探す
定期的に動く処理予約投稿、バックアップ、メール配信などの設定更新後も動いているかを確認する
エラーログの場所サーバーの管理画面でログを見る方法画面が真っ白になったときの原因を探す

よくある症状と、最初に見る場所

表は横にスクロールできます。

PHP更新後の症状と最初に見る場所
症状最初に見る場所よくある原因
画面が真っ白になるサーバーのエラーログ古いプラグインやテーマが新しいPHPに対応していない
管理画面に入れないエラーログ、プラグインの一覧特定のプラグインがエラーを起こしている
一部の表示だけ崩れるそのページで使っている機能やショートコードテーマやプラグインの一部の機能が動いていない
フォームが送れないフォームのプラグインと、メール送信の設定メール送信の処理がエラーになっている

原因が分からないまま設定を何度も変えると、どれが効いたのか分からなくなります。まず元のバージョンに戻してサイトを動く状態にし、テスト環境で原因を探すのが安全です。

サーバー会社から切り替えの案内が来たとき

古いPHPのバージョンは、サーバー会社の案内で提供が終わることがあります。案内が来たら、切り替えの期限と、期限を過ぎたときに自動で切り替わるかを確認します。期限の直前に慌てないよう、案内を受け取った時点でテスト環境での確認を始め、余裕を持って本番を切り替えます。作業の流れはテスト環境で確認する手順も参考にしてください。

PHPの更新を任せたい方へ

サーバーの切り替えや、プラグインの対応確認を自分で進めるのが不安な場合は、当サイトのWordPressの安全対策で、PHPの更新を税込5,000円で承ります。作業前にサイト全体のバックアップを取り、切り替え後にトップ・記事・お問い合わせフォームの表示を確認します。新しいPHPで動かない部分があれば、元の状態に戻したうえで対応をご相談します。

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公開日: 2026-09-10

最終更新日: 2026-10-16

追記履歴

  • 2026-10-16 更新前に控えておく情報の表、よくある症状と最初に見る場所、サーバー会社から案内が来たときの進め方を追加。
  • 2026-09-10 初版公開

執筆・編集:遊馬 祥一郎(運営・編集方針)