Web Operations

GA4で外部リンクのクリック数を確認する方法|成果との違いも整理

執筆・編集:遊馬 祥一郎公開:内容更新:

商品紹介や予約サイトへのリンクが使われているかを知りたいなら、まず外部リンクのクリックを確認します。ただしクリック数は注文数でも売上でもありません。計測が動くかを確かめる作業と、実際の成果を読む作業を分けて進めましょう。

実装例:商品ページへの移動を購入として数えない

当サイトではBOOTHの無料・有料商品へ向かうリンクに、booth_free_click と booth_paid_click という独自イベント名を使っています。2026年9月29日に公開用の実装を読み直し、送る値がリンク元のパスと掲載位置で、金額や購入完了ではないことを確認しました。これはコードの確認であり、この日のGA4レポートで実受信を確認した記録ではありません。

表は横にスクロールできます。

当サイトのイベントの読み分け
イベント数える行動この数では分からないこと
booth_offer_view案内の見出し等が一定割合見えた本文を読んだ・理解したか
booth_free_click無料商品のページへ進むリンクを押したZIPをダウンロードしたか
booth_paid_click有料商品のページへ進むリンクを押した購入・支払いが完了したか
click(拡張計測)設定条件に合う外部リンクを押した独自イベントと別の購入が起きたか

同じ操作がclickとbooth_paid_clickの両方に載った場合、二つを足して2人が移動したとは数えません。配置別の改善には独自イベント、幅広い外部リンクの一覧には拡張計測、注文には販売サービスの記録と、使う目的を固定します。

検証メモにはイベント名だけでなく、何をしたときに送るか、送らない条件、テストで使ったURL、受信を確認した日時を残します。メールアドレスやフォームの本文をパラメータに入れないことも、実装時に確認する項目です。

運営者の実務メモ

クリックはGA4、成果はASPや広告の管理画面で分けて見る

広告やアフィリエイトのリンクは、クリック数と実際の成果(申込み)の数が大きくずれることがよくあります。GA4で見るのはあくまでクリックまでで、成果はASPや広告の管理画面で別に確認するように分けていました。

運営者の実務経験にもとづくメモです。すべての場合に当てはまるとは限りません。

外部クリックで分かる範囲を決める

GA4の拡張計測では、サイトのドメイン外へ移動するリンクのクリックを計測できます。Googleの説明では、クロスドメイン計測の対象に設定したドメインへのリンクは、この外部クリックの対象になりません。見たいリンク先がどの構成にあるかを先に確認します。

同じサイト内の問い合わせページへの移動、フォーム送信、外部サイトでの購入は、それぞれ別の出来事です。外部クリックをキーイベントに指定しても、購入が確認されたことにはなりません。成果を表す名前は実際に観測した行動と合わせます。

設定と確認用リンクを用意する

対象プロパティのWebデータストリームを開き、拡張計測の離脱クリック設定を確認します。既存のGoogleタグやGTMで同じクリックを送っている場合は、二重計測の可能性を先に調べます。新しいタグを追加する前に、今あるイベントの名前と送信条件を控えます。

動作確認には、計測を許可した検証ページに置いた公式資料など、広告ではない通常の外部リンクを使います。アフィリエイト広告を自分で繰り返しクリックして試験データを増やす方法は使いません。同意設定やブラウザーのブロックによって、意図したテストでも記録されない場合があります。

リンク先別に整理して見る

Googleの公式チュートリアルでは、探索でリンクドメイン、リンクURL、外部リンクかどうかのディメンションと、イベント数を組み合わせる方法を紹介しています。対象期間とclickイベントの条件をそろえ、どのリンク先が押されたかを見ます。

たとえば予約サービスと製品マニュアルが同じ外部クリック一覧にある場合、合計値だけでは目的を分けられません。リンク先ドメインやURLごとに行を分け、記事やリンク配置の変更日も併記します。レポートの反映には時間差があり、設定直後の空欄だけで失敗と断定しないでください。

数字の違いを説明する対照表

表は横にスクロールできます。

混同しない指標
指標意味その数だけでは分からないこと
外部クリックのイベント数GA4が受け取ったクリックイベント人数・購入・入金
ASPのクリック数ASP側の条件で集計したクリックGA4と完全に一致するとは限らない
発生成果成果として報告された件数承認・確定しているとは限らない
確定報酬承認条件を満たした報酬実際の振込時期は別途確認

例で外部クリックが20件、発生成果が1件だったとしても、同じ期間に同じ利用者を完全に追えたとまでは言えません。集計期間、タイムゾーン、再訪、計測できないアクセスなどが違うため、単純な割り算を確定した成約率として扱わないようにします。

少ないデータでは修正仮説を小さくする

データが少ない段階では、クリック数だけで記事の優劣を決めるより、リンクが見つけやすいか、クリック先の内容が文言から分かるかを点検します。変更は一度に何か所も行わず、日付と狙いを残します。

計測URLやイベントパラメータには、氏名、メールアドレス、問い合わせ内容などを入れない設計にします。テスト結果を記録したら、次は記事別の案内と成果の両方を、同じ条件で継続して見直してください。

設定してから1週間の確認手順

  1. 設定した日:自分でリンクを押し、GA4のリアルタイムの画面で記録されるかを確認します。
  2. 翌日:レポートに前日のクリックが表示されるかを確認します。レポートへの反映には時間がかかることがあります。
  3. 1週間後:リンク先ごとのクリック数を一覧にし、想定より多い・少ないものがないかを見ます。
  4. 記録:設定した日と内容を残しておき、その前後で数字を比べられるようにします。

よくある質問

クリック数と、リンク先のサービスで見える数が合わないのはなぜですか?

計測の仕組みや、広告のブロック、クリックしてもページを開く前に戻った人など、数え方の違いで差が出ます。数字そのものより、増えた・減ったという変化を比べるのに使います。

自分のクリックも数えられてしまいますか?

設定によっては数えられます。確認のためのクリックは日時を記録しておくか、社内のアクセスを除外する設定を検討します。

公式資料と確認日

以下の公式資料を2026年9月28日に確認しました。実測または実装確認と明記した節以外の記入例は、当サイトが作成した説明用の例です。管理画面の名称や利用できる設定は環境により異なります。

この記事の目次に戻る

公開日: 2026-09-28

最終更新日: 2026-10-16

追記履歴

  • 2026-10-16 設定後1週間の確認手順と、よくある質問を追加。
  • 2026-09-29 確認条件を明示した具体例・作業記録を追加し、記事の役割と未確認範囲を整理。
  • 2026-09-28 初版公開

執筆・編集:遊馬 祥一郎(運営・編集方針)