Web Operations

ホームページ公開後の年間運用カレンダー|毎月・3か月ごと・年1回にやること

執筆・編集:遊馬 祥一郎公開:内容更新:

小さな事業のホームページを、公開したあとにどう手入れするかをまとめた年間カレンダーです。毎月・3か月ごと・年1回・季節ごとにやることを分け、1年分の予定表と、作業の記録の残し方を紹介します。

結論:作業を「毎月・3か月ごと・年1回・季節」に分けて予定に入れる

ホームページは公開して終わりではなく、情報の更新、ソフトの更新、契約の更新、表示や問い合わせの確認が続きます。ただ、小さな事業では担当者が本業と兼ねていることが多く、「気づいたときにやる」では抜けが出ます。

おすすめは、やることを頻度で分けて、カレンダーに先に入れておく方法です。毎月は短時間の確認、3か月ごとは少し時間をかける点検、年1回は契約や方針の見直し、季節ごとはお知らせの更新、というように分けると、1回あたりの作業が軽くなります。この記事では、それぞれで何をするかと、1年分の予定表の例をまとめます。

毎月やること(30分ほど)

毎月の作業は、「壊れていないか」と「情報が古くなっていないか」を確かめるのが目的です。月初や月末など、日にちを決めておくと続けやすくなります。

  1. 問い合わせフォームを試す:自分のアドレスでフォームから送信し、通知メールと自動返信メールが届くかを確認します。フォームが止まっていても、問い合わせが来ないだけなので気づきにくいからです。自動返信の書き方は自動返信メールに何を書くかで整理しています。
  2. トップページと主なページをスマホで見る:表示が崩れていないか、電話番号や地図のリンクが動くかを確認します。
  3. お知らせや営業情報を見直す:終わったキャンペーン、古い営業時間、過ぎた日付のお知らせが残っていないかを確認します。
  4. WordPressの場合は更新の通知を確認する:本体・テーマ・プラグインの更新があれば、バックアップを取ってから更新します。手順はWordPress更新の手順を参考にしてください。
  5. アクセスの数字をざっと見る:訪問数や問い合わせ数が急に減っていないかを見ます。細かい分析より、いつもと違う動きに気づくことが目的です。
  6. 請求書を保存する:サーバーやドメインなどの請求書を保存し、記帳します。流れはサーバー代・ドメイン代の請求書を記帳まで回す手順にまとめています。
運営者の実務メモ

更新日や点検は、最初にカレンダーへ入れてしまう

運用の作業は、「気づいたらやる」だと抜けが出ます。ドメインやサーバーの更新日、SSLの確認、プラグインの更新などは、最初にカレンダーへ予定として入れてしまうようにしていました。

運営者の実務経験にもとづくメモです。すべての場合に当てはまるとは限りません。

3か月ごとにやること(1〜2時間)

3か月ごとの作業は、毎月の確認では気づきにくい、少しずつ進む問題を見つけるための点検です。

  • バックアップから戻せるかを確かめる:バックアップを取っているだけでは安心できません。実際にどこまで戻せるか、戻すのにどれくらいかかるかを確認します。考え方はWordPress復元計画の作り方で紹介しています。
  • リンク切れを確認する:外部のサイトが移転したり、自分のページのURLを変えたりすると、リンクが切れます。内部リンク切れの確認方法を参考に、主なページから確認します。
  • Search Consoleで問題が出ていないかを見る:登録されていないページが急に増えていないか、エラーの通知が来ていないかを確認します。設定の見方はGA4とSearch Consoleの設定手順にまとめています。
  • 表示の速さを確認する:画像を追加し続けると、ページが重くなることがあります。表示速度改善の基本を参考に、主なページを測ります。
  • Googleマップの情報とそろっているかを見る:店舗や事務所がある場合は、営業時間や電話番号が、ホームページとGoogleビジネスプロフィールで同じかを確認します。手順はGoogleビジネスプロフィールとホームページの情報をそろえる手順を参考にしてください。

年1回やること(半日ほど)

年1回の作業は、契約と方針の見直しです。決算の前後など、毎年同じ時期にまとめて行うと忘れにくくなります。

  • ドメインとサーバーの契約を確認する:次の更新日、自動更新が有効か、登録しているクレジットカードの有効期限が切れていないかを確認します。カードの期限切れで更新に失敗し、ドメインが失効すると、ホームページとメールが両方止まることがあります。
  • SSLの状態を確認する:多くのレンタルサーバーでは無料のSSLが自動で更新されますが、設定の変更や移転のあとに更新が止まることもあります。全ページが「https」で開けるかを確認します。SSL設定とHTTPS化の確認手順も参考にしてください。
  • PHPなど、サーバー側のバージョンを確認する:古いバージョンのまま使い続けると、サーバー会社の案内で切り替えが必要になることがあります。PHPのバージョンを上げる前の確認表で、事前の確認を整理しています。
  • 運営者情報とプライバシーポリシーを見直す:住所、電話番号、使っている計測ツールや問い合わせの扱いが変わっていないかを確認します。運営者情報・問い合わせ・プライバシー案内の点検表が参考になります。
  • 管理画面に入れる人を見直す:辞めた人や、作業が終わった制作会社のアカウントが残っていないかを確認します。権限の考え方はWordPressの権限を渡すときに確認することにまとめています。
  • 1年分の費用を振り返る:サーバー、ドメイン、有料テーマ、保守などの合計を出し、来年も同じ契約でよいかを考えます。費用の考え方はホームページ制作予算の決め方を参考にしてください。

季節ごとのお知らせ

年末年始、ゴールデンウィーク、お盆などの長い休みは、お知らせを出すタイミングです。休みの直前に慌てないよう、年の初めにまとめて予定に入れておきます。

  • 休みの2〜3週間前:休業期間と、休み中の問い合わせへの返信がいつになるかをお知らせします。
  • 休みの前日:問い合わせフォームの自動返信に、休業中である旨を一時的に追加します。
  • 休み明け:お知らせを終了扱いにし、自動返信の文面を元に戻します。休み中に届いた問い合わせに返信します。

年度の切り替えで料金やサービス内容が変わる場合は、料金ページや資料の更新も同じ時期にまとめて行います。

1年分の予定表の例

決算が3月の事業を例にした予定表です。自分の事業の繁忙期や決算の時期に合わせて、年1回の作業を動かしてください。

表は横にスクロールできます。

ホームページ運用の年間予定表の例
月毎月の確認に加えてやること
1月年始のお知らせを終了。1年分の予定をカレンダーに入れる
2月—
3月3か月ごとの点検(バックアップ・リンク・Search Console・速度・地図の情報)
4月年1回の見直し(契約・SSL・サーバーのバージョン・運営者情報・権限・費用)。年度の料金変更を反映
5月連休明けにお知らせを終了
6月3か月ごとの点検
7月お盆休みのお知らせを準備
8月お盆明けにお知らせを終了
9月3か月ごとの点検
10月—
11月年末年始のお知らせを準備
12月3か月ごとの点検。年末年始のお知らせを公開

サイトの作り方による違い

やることの中心は同じですが、サイトの作り方によって、手間がかかる作業が変わります。

表は横にスクロールできます。

サイトの作り方ごとの運用の違い
作り方手間がかかりやすい作業比較的少ない作業
WordPress本体・テーマ・プラグインの更新、更新前のバックアップ、サーバー側のバージョンの確認文章や画像の差し替えは管理画面からできる
HTMLで作ったサイト文章や画像の差し替え(ファイルを直接直してアップロードする)ソフトの更新は少ないが、フォームなどの仕組みは別に確認が必要
ホームページ作成サービスサービスの料金や機能の変更への対応、データの持ち出し方の確認サーバーやソフトの更新はサービス側が行うことが多い

ホームページ作成サービスを使っている場合でも、ドメインの更新、問い合わせの確認、情報の見直しは自分で行う必要があります。サービスをやめるときにデータをどう移すかも、年1回の見直しで確認しておくと安心です。

保守を外注している場合に分けておくこと

制作会社や保守サービスに更新を任せている場合も、すべてを任せられるわけではありません。どこまでを頼み、どこを自分で確認するかを、契約の内容と合わせて決めておきます。

表は横にスクロールできます。

外注している場合の役割分担の例
作業外注先に頼むことが多い自分で確認したいこと
ソフトの更新WordPressの更新、バックアップ更新後に主なページとフォームが動くか
契約サーバーの契約を外注先の名義で管理している場合はその更新名義が誰か、解約や移転のときにデータとドメインを受け取れるか
内容の更新文章や画像の差し替え(回数や範囲は契約による)営業時間、料金、お知らせが正しいか
問い合わせ—フォームから届くか、返信が遅れていないか
トラブル原因の調査と修正異変に気づいたら連絡する。連絡先と対応時間を把握しておく

外注先から作業の報告をもらっている場合は、その報告も作業の記録と一緒に残しておきます。契約の範囲はホームページ修正の費用と依頼メモも参考にしてください。

作業の記録を残す

やったことは、日付・作業・結果を1行ずつ残します。たとえば「4月10日 ドメインの自動更新を確認。カード期限を更新」のような短い記録で十分です。記録があると、担当が代わったときに引き継ぎやすく、トラブルが起きたときに「いつから変わったか」を調べやすくなります。

表示されない、メールが届かないなどの問題が起きたときは、公開・更新トラブルの切り分けで、症状ごとの確認の順番を整理しています。

今日から始めるための確認表

表は横にスクロールできます。

年間の運用を始める前の確認表
確認項目やること
予定毎月・3か月ごと・年1回の作業日をカレンダーに入れた
担当それぞれの作業を誰がやるか決めた
契約ドメインとサーバーの更新日、支払い方法を一覧にした
連絡先サーバー会社・制作会社の問い合わせ先をまとめた
記録作業の記録を残す場所を決めた

毎月の更新を任せたい方へ

年間の点検や更新を自分で続けるのが難しい場合は、当サイトの月額の保守プラン(税込で月3,000円から)もご検討ください。WordPress本体・プラグインの更新とバックアップを毎月行い、月5,500円のプランでは軽微な修正も月2回まで承ります。1か月単位で、最低契約期間はありません。

この記事の目次に戻る

公開日: 2026-10-16

最終更新日: 2026-10-16

追記履歴

  • 2026-10-16 初版公開

執筆・編集:遊馬 祥一郎(運営・編集方針)